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TIPS 2026.10.16 ・ デザイン ・ AI

“AIっぽい”デザインは、
なぜ嫌われる?

読めない文字、綴りの間違い、盛りすぎのキラキラ。画像生成AIで作ったデザインには、見る人がすぐに気づく「AIっぽさ」があります。この記事では、あえてAIで作った架空のチラシやロゴなど10例をもとに、AIっぽく見えるポイントと、お店の信頼を守るためにできることをまとめました。

“AIっぽい”デザインは、なぜ嫌われる?Tenth Of October
AI Design Flyer Logo Branding
01 ・ WHY

“AIっぽい”と、なぜ嫌われるのか。

画像生成AIのおかげで、チラシやロゴが誰でも数秒で作れるようになりました。その一方で、「これ、AIで作ったでしょ」と一目でわかるデザインも、街やSNSで本当によく見かけるようになりました。

そして、AIっぽいデザインは、見る人にあまりいい印象を与えていないようです。調査会社NIQが2024年に発表した調査では、AIで作られた広告を見た人たちが、「うっとうしい」「退屈」「わかりにくい」と感じる傾向が報告されています。質の高いAI広告でも、従来の広告にくらべて記憶に残りにくく、ブランドそのものの印象まで下げてしまう可能性も指摘されています。

また、ワシントン州立大学などの研究チームの調査では、商品の説明に「AI」という言葉が入っているだけで、消費者の気持ちの上での信頼が下がり、買いたい気持ちが下がるという結果が出ています。こちらはデザインではなく商品説明についての研究ですが、「AIっぽさ」がお客さんの信頼に影響するという点では、同じことが言えそうです。

参考:NIQ(2024)AI生成広告に対する消費者の反応/Washington State University(2024)Journal of Hospitality Marketing & Managementに掲載

お店のチラシやロゴは、お客さんがはじめて出会う「お店の顔」。そこで「手を抜いているのかな」「本当にあるお店かな」と思われてしまうのは、とてももったいないことです。

この記事の10例は、説明のために、あえて画像生成AIで作った架空のデザインです。店名、住所、イベントなどはすべて架空のもので、実在のお店や団体とは関係ありません。
02 ・ EXAMPLES

AIで作った、架空のデザイン10例。

それぞれの「AIっぽさ」がどこに出ているのか、見ていきましょう。

AIで作った悪い例(架空):チラシ・カフェの秋限定メニュー
EXAMPLE 01

チラシカフェの秋限定メニュー

ここが、AIっぽい
  • 小さな説明文が、読めない文字になっている
  • 「(税込)(税込)」と同じ言葉がくり返されている
  • イチゴ、もみじ、キラキラ、ツヤツヤのシロップ。全部のせで、何を伝えたいのかがぼやける
  • 店名は「さくら」なのに、テーマは秋。名前と中身がちぐはぐ
AIで作った悪い例(架空):メニュー・ラーメン屋のメニュー看板
EXAMPLE 02

メニューラーメン屋のメニュー看板

ここが、AIっぽい
  • 値段が「¥??.99」「$12.5?」など、通貨も数字もばらばら
  • 写真とメニュー名が対応していない
  • 金色の雲模様など、飾りが主役になっていて、肝心の料理名と値段が読みにくい
AIで作った悪い例(架空):料理写真・お寿司の盛り合わせ
EXAMPLE 03

料理写真お寿司の盛り合わせ

ここが、AIっぽい
  • 箸が何膳も、いろいろな方向から刺さっている
  • ネタがプラスチックのようにツヤツヤで、シャリの形も不自然
  • 背景のキラキラとボケが強すぎる
  • いちばん大事なのは、実際に出てくる料理と違うこと。お客さんの期待を裏切ってしまいます
AIで作った悪い例(架空):イラスト・パン屋のキャラクター
EXAMPLE 04

イラストパン屋のキャラクター

ここが、AIっぽい
  • 左右の目の色や形が違う
  • パンを持つ手の形が崩れている
  • パステルのグラデーション、ハート、キラキラ。どこかで見たことがある雰囲気で、お店らしさがない
AIで作った悪い例(架空):ウェブサイト・パン屋のホームページ
EXAMPLE 05

ウェブサイトパン屋のホームページ

ここが、AIっぽい
  • 「Elevate Your Bread Experience」「Unlock the future of baking」。かっこいいけれど、中身のない英語のコピー
  • 紫のネオンとガラス風のカード。パン屋なのに、IT企業のような見た目
  • ダミーの文章や、本物かわからない「お客様の声」が並んでいる
AIで作った悪い例(架空):ロゴ・レストランのロゴ案
EXAMPLE 06

ロゴレストランのロゴ案

ここが、AIっぽい
  • 同じ店名なのに「HIKARI」「HIKARY」と綴りがばらばら
  • 不死鳥、波、金のグラデーションと、要素を詰め込みすぎ
  • 細かすぎて、小さくすると潰れる。名刺やスタンプ、看板に展開しにくい
AIで作った悪い例(架空):SNS投稿・和菓子屋の期間限定告知
EXAMPLE 07

SNS投稿和菓子屋の期間限定告知

ここが、AIっぽい
  • 「きらきら」「きもと」「むふふ」と、意味のない言葉が並んでいる
  • ハッシュタグに誤字がある(#Automn、#AutumnLimmitedなど)
  • パフェの中身が何なのか、よくわからない
AIで作った悪い例(架空):イベントポスター・日本食フェスティバル
EXAMPLE 08

イベントポスター日本食フェスティバル

ここが、AIっぽい
  • タイトルが「ADELAD JAPAN FUOD FESTVAL」、日付が「OBCOB 12-14」。イベント名と日付の間違いは、ポスターとして致命的
  • 人の顔がみんな同じに見える
  • 富士山、鯉、花火、ちょうちん。日本っぽい記号の詰め込みで、アデレードのイベントなのに東京のような街並み
AIで作った悪い例(架空):和文ロゴ・居酒屋のロゴ
EXAMPLE 09

和文ロゴ居酒屋のロゴ

ここが、AIっぽい
  • 金色の立体文字とテカテカの光沢
  • 英字が「IZAKYA HIKARY」と間違っている
  • 和紙、赤い太陽、縄。和風の記号の寄せ集め
  • グラデーションや光沢は、1色の印刷や看板、ハンコにすると再現できない
AIで作った悪い例(架空):名刺・ヘアサロンの名刺
EXAMPLE 10

名刺ヘアサロンの名刺

ここが、AIっぽい
  • 住所や電話番号が、読めない文字になっている。連絡先が読めない名刺は、役目を果たせません
  • 人物のイラストの顔が崩れている
  • ローズゴールドと大理石という「高級っぽさ」の定番で、お店の個性が見えない
03 ・ CHECK

AIっぽさを見分ける、7つのチェック。

10例を並べてみると、AIっぽく見えるポイントには共通点があります。ご自分で作ったチラシや、外注したデザインを確認するときにも使えます。

01 読めない文字・意味のない言葉

小さな説明文や看板の文字が、それっぽい形の別物になっていませんか。

02 綴りや数字の間違い

店名、日付、値段、電話番号。いちばん大事な情報ほど、必ず読み上げて確認を。

03 盛りすぎ

キラキラ、グラデーション、光沢、全部のせ。何を伝えたいのかが埋もれてしまいます。

04 どこかで見た雰囲気

テンプレートのような「それっぽさ」は、お店の個性を消してしまいます。

05 お店と関係ない記号

日本っぽい、高級っぽい記号を集めただけで、お店や場所の話になっていない。

06 手・目・顔の崩れ

指の数、左右の目、人の顔。細かいところに違和感が出やすい部分です。

07 実物と違う写真

料理や商品の写真が実物と違うと、来てくれたお客さんをがっかりさせてしまいます。

+ 使う場所で使えるか

小さくしても読めるか。1色で印刷できるか。看板や名刺にも展開できるか。

04 ・ HOW I USE AI

私は、こんなふうにAIを使っています。

誤解のないように書いておくと、私はAIをとても便利に使っています。AIは、作業を効率化するためには本当にいい道具です。

TASK メールからのタスク管理

届いたメールから、やることや締め切りを整理しています。

ADMIN 請求書類の作成と管理

請求書や見積もりなど、事務的な書類の作成と管理に。

CHECK 文章と誤字脱字のチェック

記事やデザインの中の文章を、公開や印刷の前に確認しています。

PRINT 入稿データの最終チェック

印刷所に渡す前のデータを、人の目とAIの両方で確認しています。

LAYOUT 文字の流し込み

メニューやカタログなど、決まったレイアウトに文字を入れていく作業に。

MORE そのほかの事務作業

くり返しの作業や確認作業は、できるだけAIに任せています。

こうした作業をAIに任せることで、お客さんのお話を聞くこと、考えること、手を動かして形にすること、つまりクリエイティブな部分に集中できる環境づくりに努めています。

AIは、デザイナーの仕事をなくすものではなく、デザイナーが本来の仕事に時間を使うための道具だと思っています。ただ、お店の顔になるデザインを丸ごと任せてしまうと、今回の10例のように「どこかで見た」「なんだか信用できない」ものになりがちです。

05 ・ FOR YOU

AIで作ったデザイン、整えることもできます。

「AIで作ったロゴを使っているけれど、印刷するとうまくいかない」「チラシを自分で作ってみたけれど、なんだかAIっぽい」。そんなときも、ぜひご相談ください。今あるものを生かしながら、文字の打ち直しやロゴのベクター化、印刷用データへの調整をすることもできます。

デザインでできるほかの問題解決は、こちらの記事でも紹介しています。

06 ・ FAQ

よくあるご質問

Q. AIを使ったデザインは、すべて良くないのですか?

そんなことはありません。AIは作業の効率化にはとても便利な道具です。問題になりやすいのは、AIが出したものを確認や手直しをせずに、そのままお店の顔として使ってしまうことです。

Q. 自分で作ったチラシがAIっぽいか、どう確認すればいいですか?

まず、すべての文字を声に出して読んでみてください。読めない文字、店名や日付の間違いがないか。次に、手や目などの細かいところ、写真が実物と違っていないかを確認します。この記事のチェックリストも参考にしてください。

Q. AIで作ったデザインを、手直しだけお願いできますか?

はい、ご相談ください。文字の打ち直し、ロゴのベクター化、印刷用データへの調整など、今あるものを生かしながら整えることもできます。

Q. Tenth Of OctoberはデザインにAIを使っていますか?

タスク管理、請求書類、文章のチェック、入稿データの最終チェックなど、事務や確認の作業でAIを使っています。デザインそのものは、お客さんのお話をもとに、自分で考えて形にしています。

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